2015年農水産物輸出は過去最高の7452億円
農林水産省は、2015年の農林水産物・食品の輸出額が7452億円、前年比22%増となり、3年連続で過去最高を更新したと発表しました。
増加の主な要因は、海外での和食人気、円安、日本の農産物に対する輸入規制の緩和などです。
政府は、2020年の目標1兆円の前倒し達成を目指しています。
輸出地域別には、1位の香港が1794億円、前年比34%増、2位の米国が1071億円、同15%増、3位の台湾が952億円、同14%増、以下中国、韓国と続き、アジア向けが7割強を占めました。
品目別には、1位のホタテが591億円、同32%増となりました。
魚介類では、サバ(179億円、同55%増)やブリ(138億円、同38%増)が東南アジア向けに好調でした。
農畜産物では、りんご(134億円、同55%増)や和牛(110億円、同35%増)が伸び、ともに初めて100億円の大台を超えました。
海外の和食レストランは約9万店で、2013年には和食はユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。
人気の高まりも背景に、日本酒の輸出は22%増え、しょうゆも2ケタ増でした。
工業製品と同様に日本の農水産物は、安全・安心・高品質により人気が高く、今後ますます増加すると見込まれています。