2015年度の社債金利は最低の0.5%


国内企業は、かつてなく低い金利で長期の社債を発行できるようになりました。


2015年度の社債の発行条件の平均は、利率が0.5%と過去最低を更新し、償還までの期間は11年8カ月と過去最長となりました。


社債の発行時の利率は、2014年度の平均0.83%から0.33%低下しました。


金利低下を追い風に、企業は社債発行を通じて長期資金の調達に動き、償還までの期間は2014年度(平均7年4か月)から一気に4年以上も伸びました。


期間が10年を超える社債の発行額は、1兆2580億円と前年度の2.4倍に膨らみました。


一方、2015年度の社債発行額は、6兆9400億円と前年比で2割減り、9年ぶりの低水準となりました。


企業の資金需要が盛り上がらないうえ、金利低下で社債の魅力が

乏しくなり、買い手を集めづらくなった面もあります。