日経平均が5年ぶりに下落

 

3月末の日経平均株価は、1万6758円で取引を終え、昨年3月末に比べて2448円(13%)下落しました。

 

年度ベースで下げるのは、5年ぶりとなります。

 

外国為替市場では、4年ぶりに円が対ドルで上昇し、2012年度に始まった「アベノミクス相場」で初の円高・株安となりました。

 

日経平均は、欧州債務危機が起きた2010年度に1334円下げ、年度での下落はこの時以来となります。

 

昨年は、4月に15年ぶりの2万円台を回復するなど前半は堅調でしたが、中国の景気減速や円高に見舞われた昨夏以降は低迷しました。

 

また、上場企業が保有する株式の含み益は約15.8兆円となり、前年と比べ4兆円弱減少しました。

 

一方、円相場は、1$=112円42銭と1年で7円78銭の円高になりました。

 

流れが変わったのは、世界景気の悪化懸念で安全資産とされる円に資金が向かったからです。

 

年明け後は米国の利上げピッチが緩やかになるとの見方が強まり、円高が加速しました。