富国生命などが一時払い終身保険の販売を停止

 

富国生命は、営業職員が販売する円建ての一時払い終身保険の取り扱いを2月末で停止することを決めました。

 

長期金利の低下で運用利回りが得にくく、契約者に約束する利回り(予定利率0.75%)の確保が難しくなったためです。

 

マイナス金利政策の導入後に、保険商品の取りやめが表面化したのはこれが初めてです。

 

一時払い終身保険は、契約時に一括して保険料を支払う商品で、退職金の運用先など保障より貯蓄に重きを置く人の加入が多く、また最近は相続増税を受け、節税を目的に加入する人も増えています。

 

また、第一生命保険でも子会社の第一フロンティア生命保険が、一部の円建て一時払い終身保険の販売を取りやめました。

 

長引く低金利による運用難で、生保各社は「一時払い養老保険」など貯蓄性の高い商品の販売を停止しました。

 

銀行の預金金利が低迷する中、一時払い終身保険は、個人マネーの受け皿になってきました。

 

大手生保も、保険料の引き上げや販売の停止を検討しており、今後これらに追随する動きが広がる見通しです。