さて、本日のテーマは、住宅ローンを申し込むときにかかる「保証料」についてお話したいと思います。


金融機関において、住宅ローンを申し込むときに、連帯保証人を立てる代わりに、金融機関指定の保証会社と保証委託契約を締結します。
この時にローン保証会社に支払うお金を「保証料」といいます。


保証会社は、もしローン債務者が延滞した場合、代わりにローンを申し込んだ時に支払った「保証料」で金融機関に返済してくれますが、住宅ローンの返済がなくなるわけではなく、おおむね6ヶ月延滞すると、ローン債権が金融機関から、保証会社へ移転します。

そして、さらに、返済が開始されないと、競売にかけられます。
(現在は中小企業金融円滑化法により、住宅ローンの返済に困った場合は、金融機関で返済計画の見直し相談を受付ています。もし、返済に困ったら、早めの対応が肝要です。)



マイホームを購入する際、多くの方は、住宅ローンを申し込まれます。
その際に、住宅ローンの「保証料」について、「知らなかった。予算に入れていなかった・・・。」
というお声も聞きます。

では、「保証料」は必ずかかるものか、といいますと実はそうではありません。

住宅金融支援機構によりフラット35等は、保証料込みの金利が表示されており、別途、保証料を支払う必要はありません。
(そのかわり、団体信用生命保険料の加入は任意で、加入の場合は、その保険料が発生いたします。)

また、一部の民間の銀行では、「保証料無料」としているところもあります。
そのかわり、延滞すると「延滞損害金」として返済日の翌日から、年利14%~15%程度設定されているところが多いです。また住宅ローンの「保証料」は無料でも、融資手数料が高い場合もあります。

「無料」は何らかの、理由がありますので、なぜ無料なのかを確認しましょう。


先程あげた「保証料=無料」以外には、一般的に、「保証料」の支払い方法には、
2つあります。


〇「一括前払い方式」・・・住宅ローン契約時に、保証料全額を一括前払いするもの。
            借入金や期間、返済比率により保証料は異なります。

ある銀行の場合、100万円の融資に対し、35年間返済・元利金等返済では、
20,620円~82,437円の幅があります。

〇「利息組み込み方式」・・・住宅ローン契約時に、保証料全額を一括前払いしないで、
              融資実効金利に上乗せ0.2%して支払います。

融資時点において、多額の「保証料」という費用がかからないメリットがありますが、
この利息組み込み方式は、すべての金融機関で取り扱っていませんので、確認してください。


トータルでは、「一括前払い方式」のほうが、諸費用としては、安くなりますが、
購入時点での諸費用の予算が少ない方は、「保証料無料」や「保証料利息組み込み方式」
があることも、事前に知っておくと、役に立つと思います。