IMFがEU離脱の影響を試算
国際通貨基金(IMF)は、英国がEUを離脱すれば、2019年の同国のGDPが残留時に比べ5.6%減少するとの試算をまとめました。
IMFは、離脱により通商交渉などが停滞したケースを試算し、17年は経済成長率が0.8%のマイナスに転落すると指摘しています。
残留した場合は2%強の経済成長が続くと見ていますが、離脱すればGDPの規模が残留時に比べて18年は5.2%、19年は5.6%少なくなると分析しています。
EUやWTOとの交渉が順調に進んで貿易や投資の混乱が少なければ、17年の成長率は1.4%、18年も1.8%を維持でき、GDPの減少幅も19年時点で1.4%にとどまると見込んでいます
英国には、国際的な銀行や保険会社が集積していますが、IMFはEU離脱によって英金融界の優位性が失われるリスクがあり、主要金融市場の混乱が増すと懸念しています。