財務省が発表した6月の貿易統計速報で、
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は
690億円の赤字(前年は8341億円の赤字)でした。

 

赤字は3か月連続でしたが、
赤字額は5月の2172億円から縮小しました。

 

同時に発表した1~6月期の貿易収支は
1兆7251億円の赤字でした。

 

半期ベースの赤字は9期連続ですが、
原油安などで半期の赤字額は前年同期から
約77%減り、3年半ぶりの低水準でした。

 

6月の輸出額は6兆5057億円で、
前年比9.5%増加しました。

 

増加は10か月連続で、
米国向けを中心に自動車が16.9%伸びました。

 

輸出数量は横ばいでしたが、
6月の円相場は前年より約2割の円安で、
外貨建て輸出の円換算額を押し上げました。

 

一方、輸入は前年比2.9%減の6兆5748億円と
6か月連続で減少しました。

 

原油、LNGともに輸入額が
約37%減ったのが主な要因でした。

 

地域別には、黒字はアジアが7441億円、
米国が5788億円でした。

 

一方、赤字は中東が▲5591億円、
中国が▲4118億円、
EUが▲308億円となっています。