TPP(環太平洋経済連携協定)が大筋合意しました。
TPPの概要について解説します。
(そもそもTPPとは何か?)
日本・米国など参加する12か国がお互いの関税をなくしたり、投資のルールを透明にしたりする自由貿易協定(FTA)の1つです。
成長するアジア太平洋地域での貿易や投資を活発にすることを目指しています。
交渉は5年を超え、日本は2年前から交渉に加わりました。
(具体的な交渉の内容は?)
関税の縮小・撤廃、知的財産の保護、国有企業の改革、電子商取引や金融のルールなど合意に達したのは、合計31分野になります。
(企業や個人への影響は?)
参加する12か国間で輸入関税の縮小・撤廃が進み、企業は輸出拡大を期待できます。
輸入関税が下がれば、消費者は米や牛肉・豚肉など安い海外産品を買いやすくなります。
(デメリットは何か?)
高い関税に守られてきた国内農業への打撃は避けられません。
農地の大規模化や生産性向上などの大胆で抜本的な農業改革をこれを契機に実行する必要があります。
(今後の手続きは?)
12か国は今後、協定の発効に向けて議会などの承認手続きを進める必要があります。
米国での批准は早くても2016年以降になる予定で、TPPの発効はそれより先になります。