世界の株式時価総額が1日で330兆円減少
英国がEUからの離脱を決めたことを受けて、24日の世界の株式市場は全面安となりました。
終値の前日比下落率は、イタリアとスペインが12%、フランスと日本が8%、ドイツが7%、米国と英国と香港が3%となりました。
その結果、世界の株式時価総額は1日で3.3兆ドル(330兆円)、全体の5%に相当する額が減少しました。
英国によるEU離脱が、世界経済の足を引っ張るとの懸念が強まったためで、業績への打撃が大きいとして世界的に金融株に売りが集中しました。
米リーマン・ブラザーズが破綻した08年9月15日は世界の時価総額が1.7兆ドル(4%)の減少でしたので、今回の方が減少の額・率ともに大きいといえます。
株価の低迷が長引くと、企業の資金調達の妨げとなったり、個人消費を冷え込ませたりする恐れも出てきます。
世界経済に及ぼす影響は、今後じわじわと表面化してくるとみられています。