この10月、今年最多の値上げが予定されていることをご存じですか?
しかも、これからまだまだ値上げは続くそうです。

家計の見直しをすでに行った人もまだの人も、このタイミングでもう一度、家計を見直すことが必要になっていきます。

今回は家計を見直すための節約術を見ていきましょう。

 

収入と支出を把握する

 

まずは毎月どのくらいの収入があって、どのくらいの支出があるのかを把握する事が大切です。

 

収支を把握するためには・・・
①家賃・水道光熱費・食費など、支出項目を分けて確認
②支出を固定費と変動費に分ける
③レシートを保管する
④クレジットカードや電子マネー、キャッシュレス決済などの支払履歴をチェックする

最近はスマホアプリで簡単にお金の管理が出来ますので、自分のやりやすい方法で管理してみましょう。アプリが苦手という方は、銀行やクレジットカードなどで毎月引き落としの支出項目以外をいったん現金でまとめて引き落とし、支出項目ごとに1週間分を封筒やビニール透明ポーチの現金を入れ、袋分け。そこから、毎週の予算の中で使っていきます

電子マネーを使い慣れている人は面倒だと思われるかもしれませんが、このやり方は「消費行動を強制的にリセット」するのにとても有効です。毎月の予算どおりに使えるように慣れてきたら、電子マネーやポイントがもらえるお得なカードに戻しててください。

 

固定費を見直す

一番割合を占めている、固定費を見直してみましょう。
固定費には、生命保険・医療保険・住宅ローン・家賃・スマホ代などの通信費サブスクリプションサービスの利用料などがあり、特に住宅ローン・家賃を見直せば、かなりの節約になります。

なぜ、最初に固定費を見直すのかといいますと、食費を半分にするなど、無理な節約は長続きしません。今まで通りの生活を送りながら、かつ支出が抑えられているということが重要です。

住宅ローンの見直し

メガ銀行の変動金利は年0.4%前後と歴史的な低水準。5年前は0.5~0.6%でしたので驚きです。現在固定金利で借りている方が変動金利に変更すると借換手数料を差し引いても、住宅ローン返済金額が少なくなるケースも発生します。

変動金利はあくまでも変動ですので、インフレにより金利上昇した、日銀の量的緩和が解除となった、などの要因で上昇することもあります。1~2%仮に上昇してしまった場合、その返済金額が家計で吸収できるかどうか?仮換える前に、シミュレーションをしたほうが安心です。

保険料・光熱費・サブスクリプションサービスの見直し

固定費には生活に必要なものと、必要ではないものがあります。
ガス・水道光熱費は毎月一定金額がかかります。
しかし、保険やサブスクリプションサービスなどは絶対に必要というわけではないので、これらの固定費を見直してみましょう。

生命保険・医療保険の削減ポイント

生命保険や医療保険、年金保険、自動車保険、火災保険等「保険」に一切加入していないでしょう。今加入中の保険の中で、良いもの、必要なものを残す。同じ保障内容で、今より安くなるものがあれば安くしたい、見直したいところですが、年齢も上がっているし、健康状態も昔とは違っている・・・そのなかで、ご自身でインターネットを駆使して選び出すのは困難。であるなら、保険ショップに相談に行ったら、余分な保険も加入してしまった・・・など笑うに笑えないお話もあります。

保険の見直しで失敗する人の多くは、保険料だけで何とかしようとしている場合です。保険は保障でありますが、掛捨て・貯蓄の保険もあり、住宅ローンの「返済残高」、公的医療制度や遺族年金と家計預貯金の残高など加味して決定知るべきものです。

保険料を安くすることだけに特化してしまうと、社会保険のサービスが先細る中、満足な保障が得られず、老後に困る可能性もあります。なにをどうしたらわからないという方は、当事務所で保険の見直し相談を承っております。まずは無料おためし相談をご利用ください。

山下FP無料相談

光熱費の削減のポイント

LED電球の白熱電球の電気代を1年で比較すると、LED電球は1個3,850円、白熱電球は1個300円と購入金額は13倍ですが、電気代はLED電球462円、白熱電球は3,194円と7分の1です。

LED電球 462円/年(電気代)+3850円(購入費用)=4,312円 

白熱電球 3,194円/年(電気代)+300円(購入費用)=3,494円

電球の寿命はLED電球は14年~21年。白熱電球の寿命は4か月~8か月

長い目で見ると圧倒的にLED電球はコスパが良いことがわかります(TOSHIBA:省エネプログラムより)

サブスクリプション削減のポイント

その都度払いよりも月払いの定額にしたほうがオトク・・・という罠にはまっている方は「サブスク貧乏」かもしれません。スポーツジムや通いたい放題のヨガの月会費、見放題のネット動画配信、健康に良い「水」や「サプリメント」、アンチエイジングのための化粧品・シャンプーの定期購入、見渡せばサブスクはたくさんあります。一度契約したものを解約するのは、抵抗を感じます。その期間が長ければ長いほど、行動経済学でいう「保有効果」が働き解約した時に、なにか不自由になるのではないか?心配になります。その場合は、「いったん解約して、必要であれば、また加入しよう」と考えるとよいでしょう。踏ん切りがつかない場合は、5年で、10年、ズルズルと契約し続けるといくらになるのか?計算すると「え?こんなに?」と驚くかもしれません。サブスク貧乏になっていないか?点検しましょう。

格安スマホの利用

格安SIMに変更することで、例えば今まで1万円以上していたスマホ代を、5,000円以下に抑えることも出来るそうです。
しかし、契約によっては通信速度が遅くなったり、通話料が高くなったりするので、自身の使い方と合っているか?事前に契約プランを確認してみましょう。

格安SIM2022年10月比較

格安スマホへ削減のポイント

 

家計のご相談で携帯料金がご夫婦2人で1万円以上であると格安SIMをお勧めしています。ご自身でも「携帯は高い」と自覚されているのですが、格安スマホに変更する「勇気」「行動力」がないことが原因。格安携帯プランもたくさんありすぎ、かえって選べない、なかには、携帯プランをキャリアから変更すると携帯メールアドレスが使えないのが困るというお悩みも聞きました。携帯料金プランを見直すことで、中には1万円も浮く場合を確認しています。そのお金を教育費や住宅ローン、老後の生活費に備えることで大きく変わってきます。ぜひここはがんばってやっていただきたいところです。

スマホ料金簡単シミュレーター

省エネ家電を使用する

古い家電を長く使い続けるよりも、省エネ家電を使ったほうが節約に繋がります。
エアコン・洗濯機・電子レンジなど、毎日使うものは省エネ家電のほうがお得になる場合があります。
省エネ家電に買い換えるのもひとつの選択肢ではないでしょうか。

省エネ家電で電気代削減のポイント

家電を省エネタイプに変更するには、家電製品の買い替え寿命を知っておくとよいですね。

・洗濯機:6~8年
・冷蔵庫:10~12年
・エアコン:約13年
・液晶テレビ:7~10年
・パソコン:約5年

購入タイミングは、

新製品が出揃う前の型落ちとして6月~9月に安くなる洗濯機、

新商品が出揃う10月・・・より省エネタイプに進化した冷蔵庫やエアコン

テレビやパソコン1月~3月・・・春の新商品が出揃う前の決算セール

冷蔵庫・エアコンなど値が張るものは、買換えスパンに合わせて「家電貯金」をしておくことも忘れないでください。

変動費を見直す

次に、変動費を見直してみましょう。
変動費とは、食費・生活費・雑費・娯楽費などの事を言います。

ただし、人間の体は食べる事で成り立っているので、食費については十分に配慮しましょう。
外食が多い方は自炊をしたり、お弁当を持参したりするなどして、こちらも可能な範囲で変動費を見直してみることも大事ですね。

月の初めに食費を決める

月の初めに食費を決めて、その金額を月平均の買い物回数で割ると、1回の買い物でどのくらいお金を使えるのか分かります。栄養が偏らないよう、無理のない金額設定をしてみましょう。

また、余計な買い物、ついで買いを防ぐ為、まとめ買いをして上手に冷凍保存している家庭も多いです。とはいえ、最近の物価高には苦労しているところ・・・その場合は、今まで利用しているスーパーをより安く買えそうなところに思い切って変えてみてください。

買い物の回数が減ると節約できる傾向なので、安くまとめ買いは(米・パスタ・油・調味料・コーヒー・肉・冷凍食品)と日々の買い物(生野菜・生魚・フルーツ)でバランスをとって使い分けましょう。

外食を控え、自炊を心がける

外食するよりも、自炊するほうが食費を抑えられます。
独身の方、単身赴任の男性は、毎日のように外食していると、出費もかかってしまいます。外食が多い方はスーパーのお惣菜やサラダなどを活用しながら、少しずつ自炊する日を増やす、家計を守る主婦の方は、光熱費を抑えることもできて、時短も可能になる、「常備菜まとめづくりとメイン1品」を献立メニューとして試してみてください。苦労なく食費を抑えることが可能になります。

出前やコンビニを控える

お弁当と水筒に切り替えていくと良いでしょう。
今まで利用していた回数を少しずつ減らして、自炊に移してみましょう。主婦の方はご主人のお弁当を作ってあげたら、インセンティブとして貯金箱にお金を100円、200円と入れてもらうのはいかがでしょうか?1か月で貯まったお金でランチに行く、奥様のおこづかいにするなど、ツラくない節約で楽しみながら工夫をしてみてください。

PB商品、セール・アウトレット・フリマアプリを活用する

PB商品(小売業・卸売業者が独自に開発したブランド商品で割安なもの)セール品・アウトレットやフリマアプリを利用するのも通常の店舗で購入するよりも低価格で販売されているものも多いです。
最近はフリマアプリで、不揃い品などの野菜の販売もありかなりお得なので、上手に利用してみましょう。
ただし、安いからといって、買いすぎないように注意が必要です。

お得なお店やクーポン利用する

「格安カット」などかなりお安くカット出来る美容室を利用したり、クーポンを利用して支払う事も、生活の質は落とさず節約の長続きになるのではないでしょうか。いつもの決まった美容室やお店でお金を使うという行動から、いままで行ったことがないお店で、クーポンや優待DAYを使ってお得に買い物をしてみるなど「楽しみながらお金を使う」ことを意識して行動変容を試みてください。

使途不明金をなくす

家計の中で使途不明金が10%~15%あると言われています。「必要だから、お金を使うのは仕方がない」と開きなおり、何にどう使ったか?精査して使わないと、これからますます苦しくなります。何にどう使っているのか?使途不明金をなくすだけで、家計は締まります。挫折しない家計簿をアドバイスしています。つらくない家計ダイエットコーチが必要なかたは、まずはおためし、山下FPの無料相談でご質問ください。

上手な節約とは?

いかがでしたでしょうか。

生活費を節約できたら家計にゆとりができ、少しだけ贅沢ができたり、貯蓄に回す事も出来ます。貯蓄もただ、預金として預けておくだけでは一向に増えませんので、「投資」も上手に取り入れてください。

注意点として、時々、すごく意識しすぎて、やりすぎる方も見受けます。
「節水・節電をやり過ぎる」
「安い商品を購入する」
「壊れるまで使い続ける」
など、無理をしてしまうとストレスが溜まり、長続きしません。リバウンド消費をしてしまうと元も子もありません。


少しの心がけや小さな努力で続けられて、少しでも明るく、前向きな気持ちになれる節約が理想的です。

上手な節約とは、自身のライフスタイルに合った無理なく続けられる節約術を見つける事ではないでしょうか?

楽しみながら節約出来たら、それは「最高の節約」と言えますよね!
皆様も是非試してみていただきたいです。