運用成績で年金額が変わる確定拠出年金を
導入する企業が増えており、


3月末時点で1万9832社と
2020年までに2万社とした政府の目標を
近く達成する見通しとなっています。

 

確定拠出年金は、公的年金に上乗せする企業年金のひとつとして2001年に始まりました。

 

従業員が投資信託などの運用商品を自ら選び、
運用成績が良ければ将来の年金額が増えることになります。

 


また、掛け金が非課税になる税制優遇があります。

 

導入が増えた背景は主に3つあります。

 

1つめは、運用利回りが予定を下回ると
企業が穴埋めしなければならない確定給付年金と異なり、
企業に穴埋め義務がないことです。


 

2つめは、政府が確定拠出年金の非課税となる掛け金の上限を
3回にわたり引き上げ、導入を後押ししたことで、
現在の上限は、月5万5000円と導入当初と比べて5割増えました。

 

3つめは、株高・円安など運用環境が好転していることもあり、
企業が従業員に対して導入の提案をしやすくなったということがあります。

 

しかしながら、運用資産全体のうち約6割が預金など
低利回りの元本確保型で、運用利回りは0~2%以下が
半数を占めています。

 

また、加入者の8割程度が一時金で受け取り、
年金として使う人が少ない状況です。

 

従って、今後は、確定拠出年金の使い方や
利回りの向上が課題となるでしょう。

 

「運用は6割が「預金タイプにしている・・・・」
わかるような気がします。


お客様のご相談の中で、確定拠出年金をどうしたらいいか
よくわからないので、取り合えず預金にマルをつけて
(運用を指図したということ)提出しました~
これでいいでしょうか?
というご相談、多いですから。


最初の導入のセミナーだけ聞いたけれどよくわからないまま
放置されているようです。

これでは、資産運用になりません!

せっかくの運用の機会なので、しっかり検討してくださいね。