米国の利上げ今年は2回か?

米連邦準備理事会(FRB)は、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策の現状維持を決め、追加利上げを見送りました。

イエレン議長は、「海外経済と金融市場には引き続きリスクがある」と述べ、市場動向などを注視する考えを強調しました。

また、焦点の年内の利上げペースについては、市場の動揺再燃を懸念して、当初想定した4回(0.25%X4回=1%)から2回(0.25%X2回=0.5%)にとどまる可能性を示唆しました。

2017年は4回前後の利上げを想定しており、緩やかな利上げ路線自体は維持します。

3月の利上げを見送ったことにより、金融市場の関心は今後の追加利上げの時期に移っています。

FRBは、利上げの衝撃を最小限にするため市場との対話を重視しており、海外経済や金融市場の安定を見極めて追加利上げに踏み切る考えです。