日銀は、
銀行の住宅ローン融資の4~6月の新規貸出額が
前年比10%増の3兆691億円と、
5四半期ぶりに前年を上回ったと発表しました。

 

住宅ローンの新規貸出額が二けた増になるのは
2013年4~6月以来です。

 

2014年4~6月に消費増税の影響で
17%減とマイナスに転じ、

今年1~3月まで前年割れでしたが、
増税から1年を経て歯止めがかかりました。

 

住宅ローンは低金利競争で利ザヤが薄く、
大企業や海外向けの貸し出しを強化している
メガバンクは伸び悩みましたが、

ネット銀行や地銀が積極的に貸し出しを増やしています。

 

住宅ローン融資が持ち直している背景には、
住宅購入意欲の回復があります。

 

住宅着工件数は、3月に約1年ぶりに前年を上回り、
6月まで4か月連続で増加しています。

 

また、住宅価格の上昇も影響しています。

 

1~6月の首都圏マンションの平均価格は
前年比5%上昇しました。

 

金利が過去最低に近い水準で、
住宅価格がさらに上がる前に購入したいという
個人の心理が働いています。

 

銀行にとって
貸出残高の約4分の1を占める住宅ローンは主力商品です。

 

6月末の住宅ローン残高は、
前年比2%増の116兆3838億円と
過去最高の更新が続いています。

ひとことで、住宅ローンといっても
いろいろなタイプがあります。

ただ単に、金利の低さだけに飛びつくと
失敗する可能性もあるわけで、
その失敗は、ダメージが大きすぎます。

家選びに、集中し疲れてしまうと思いますが、
ファイナンスの面で、ほかのライフプランに影響がでないよう

たぶん、大丈夫だろう・・・という先入観を捨て
安心・安全なローンを選択していただきたいですね。