家計簿で日々の支出を把握し、
コントロールするだけでも家計の改善には
大きな効果がありますが、
できれば一年に一度は
家庭の資産(財産)と負債(借金、その他)を洗い出し、
そのバランスに問題がないかチェックしたいものです。


今現在、どれだけの資産と負債があるかを把握しておくことで、
中長期的な視点での問題を発見でき、
家計の目標が見えてくるようになります。

バランスシートは貸借対照表ともいわれ、
左右に分かれて表示される「資産」と「負債および純資産」が
釣り合うようになっていることからこの名が付いています。

左側の資産の欄には、預貯金、
住宅・車などの固定資産、
株・投資信託などの運用資産、
掛け捨てではなく貯蓄型の生命保険
(返戻金額または支払額)等について
時価評価額を記入します。

右側の負債の欄には、
住宅や車などのローンの残債、
クレジットカードの未払金、
奨学金の残債等を記入します。


純資産というのは、
資産から負債を引いた額のことです。
ここがプラスであればひとまずは安心。
マイナスであれば債務超過になり企業の場合、
銀行の融資を受けられず倒産となります。


家計の財務体質を強化するには、
負債を減らし資産を増やすことが重要です。

負債を減らす方法としては
住宅ローンなどの繰り上げ返済がありますが、
やみくもに返済すればいいというものでもありません。


人生何が起こるかわかりませんから、
急な出費への備えは必要です。

現預金の合計額は、
生活費の半年分程度を確保しておくのが理想です。


資産を増やすには、
月々の貯蓄を増額するか
資産運用で今ある資産を
増やす方法があります。


バランスシートは毎年同じ時期に作成し、
資産と負債の額の変化をチェックしましょう。

順調に資産が増えて負債が減っているなら、
家計の財務体質は強化されているといえます。