がんの治療費、年133万円 患者の負担の7割「負担大きい」
NPO法人「日本医療政策機構」のがん患者アンケートより (日経新聞 2010年3月15日)
がんの治療費、年133万円 患者の負担の7割「負担大きい」
NPO法人「日本医療政策機構」のがん患者アンケートより(日経新聞 2010年3月15日)
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がん患者が治療費などに支払った、金額の平均が年間約132万9000円に上がることが、特定非営利活動法人(NPO法人)「日本医療政策機構」(東京)のアンケートで分かった。世帯年収は200万円~300万円の人が最も多く。全体の7割が「負担が大きい」と感じていた。
アンケートは昨年11月~12月、複数のがん患者団体を通じて行い、患者や家族1618人から回答を得た。それによると対象者の世帯年収は200万円~300万円が16.1%300万円~400万円が15.6%600万円~800万円g11.3%などだった。
治療費などの負担感については、「とても負担が大きい」とした人が30.5%「やや大きい」が40.9%で「あまり負担ではない」は19.6%だった。
「経済的理由が原因で治療を断念したことがある」「最も受けたい治療をあきらめ、別の治療を選択したことがある。」とした人も、それぞれ3.4%、4.1%いた。
<本文ここまで>
がんは、お金がかかりますが、早期発見か否かによって、ずいぶんその費用のかかり具合もちがうと思います。
いわゆる初期がん(転移性がないもの)であれば、そのがんを摘出することで治療を終了するかもしれません。(たとえば、大腸ポリープを内視鏡にて摘出し、細胞検査に出したら、がんだった・・・など)
がんの治療費がかかるというのは、やはり転移性のあるがん・・・・。
いまは、いろいろな治療方法があり、選択肢も増えていますので、「セカンドオピニオン」という制度があるのも、必要に迫られてということだと思います。
お金があれば、保険必要ないのですが、さすがに、盲腸や白内障とちがって、進行がんの場合は、がん保険に加入しているか否かで、天国と地獄ほどの差があると思います。
私は、代理店も兼業しておりますので、保険会社のがんについての資料は山のようにありますが、公平な事実関係を調査したものとしては、今回のNPO法人のアンケート調査からも「がんはお金がかかる」と裏づけになったようです。
札幌テレビ放送取材班 「がん患者。お金との闘い」 岩波書店
がん保険を加入していても、貯金があっても暮らしが追いつめられていく・・・。
誰にでも起こりうる現実に迫る。(帯)
この本は、テレビで「命の値段、がん患者、戦いの家計簿」を書籍化したものですが、
特に、抗がん剤治療に支払うお金が、「抗がん剤治療費は6万円・・・これでも今日は安いほうですよ」と抗がん剤の治療を受けておられる患者さんの体験談を読むと、
本当に、がんにかかるとお金がかかる・・・ということを、痛感いたしました。
今、世の中はデフレで保険の見直しが盛んです。
保険は健康であれば、無駄なもの、高額な買い物かもしれません。
ですが、「がん保険」は、別だと思います。
保険は、お金がかかり、経済的に困る場合に加入するもの。
預貯金の目減りをヘッジするもの。
そういった意味では、医療保険よりもがん保険は有益でしょう。
1回の保険給付で200万円が下りませんから・・・。
さすがに、家計簿診断で、携帯電話代で1万円も2万円も支払っている家計をみると、
携帯電話を節約して、がん保険を検討しましょうと言いたくなりますね。