最近よく目にするNISA(少額資産投資制度)。
2023年から、新NISAがスタートします。それまでの間、今年は、NISA制度に手を出さない?またすでにスタートしている人は、今まで通りでいいのか?など疑問を抱えているかと思います。2024年の新NISAに向けて、2023年はどうすべき年なのか?ということと、2023年、投資をするとしたら、積立NISAか?一般NISAか?どちらを選択すべきか?まとめてみました。
NISAの認知度も高まり、この制度を利用し、効率よく投資を始める人が増えています。
しかし「積立投資と一般NISAの違いがイマイチわからない。」「投資初心者だけど、自分にもできるだろうか?」「自分に合った投資方法を知りたい!」「積立投資と積立NISAのどっちを選べばよいのだろう?」と悩んでいる方も多いようです。この2つは明確に特徴が分かれており、内容を理解できれば自分にとってどちらが適しているか判断できるようになるでしょう。
積立投資と一般NISAの違い
一般NISAとは2014年から開始された、税制優遇制度のことです。その後2018年に積立投資が制度化されました。どちらも、対象期間内の運用益が非課税での運用が可能となっています。積立可能額や累積積立可能額、投資対象の幅など、それぞれの特徴を理解し、自分に合う投資方法で投資しましょう。
・買付可能額
「一般NISA」の年間買付可能額は、120万円で、対象期間内において非課税はでの運用が可能です。これに対して、「積立投資」は1年間につき累積40万円まで、購入ができる制度です。
・非課税投資期間
「一般NISA」は、購入してから5年間が非課税投資期間であり、最大600万円なのに対し、「積立投資」は購入可能額が一般NISAに比べると少ない反面、非課税投資期間は20年間で最大800万円となっており、より長期間の投資を促す制度設計とされています。
・ロールオーバー
「一般NISA」は、5年間の非課税投資期間が満了するまでの期間に売却せず保有していた商品については、特定口座や一般口座などの課税口座へ移行するか、またはその対象である商品を翌年の非課税枠の範囲内で引き続き運用し続けることを選択することが可能です。後者の手続きは「ロールオーバー」と呼ばれているもので、「積立投資」はロールオーバーができません。売却するか、課税口座へ移行しなければなりません。
一般NISAと積立投資のメリット・デメリット
・一般NISAのメリット
非課税投資期間は短いですが積立投資に比べて買付可能額が大きいため、購入した商品が何倍にも増えた場合その値上がり益全てが非課税になるため、結果として得られる利益がとても大きくなる可能性があるというメリットがあります。ロールオーバーができることや商品選択の幅が広いのも特徴です。
・一般NISAのデメリット
非課税投資期間が5年間という短期間であり、よりシビアな運用が求められることが最大のデメリットといえます。
また、現行の一般NISA制度から2024年に開始する新しい制度へのロールオーバーは不可という点もデメリットの1つです。
・積立投資のメリット
非課税投資期間が20年と長いため、コツコツと積立投資を続けていくと市場が形成する波も平準化され、平均的に安定した利益を得られる可能性がとても高くなることです。
・積立投資のデメリット
投資信託やETFの積立のみが対象で株式の売買は含まれていないため、個別銘柄で取引したい場合は積立投資は向いていません。
2023年、今年はどうする?
一般NISAも積立投資もそれぞれ特徴があり、メリット・デメリットがありますが、2023年は重複利用することはできないので、それぞれの特徴を把握しながら自分に合った選択が必要となります。とりえず今年の非課税枠を使ったほうがいいのかな?どちらがいいのかな?ではなく、2023年は、2024年1月からスタートする新NISAの準備の年と考えましょう
どこで新NISAを行う証券口座を決めるのが2023年!
今現在、NISA口座はどこで開設されていますか?たまたま銀行で勧められたから・・・と安易に考えているようですが、NISA口座は1つだけで、銀行口座のように、いくつも口座開設できません。いったん開設してスタートすると、違う証券口座へ移行するのは手続きに時間や手間がかかり、とても面倒なので、ほとんどの方は、NISA証券口座の移管しないまま、新NISAに突入します。新NISAは生涯投資枠が1800万円(成長投資枠1200万円)と今までとは破格の非課税枠があります。若い方だけでなく、50代、60代でも10年後、20年後のご自分の資産の延命のため、ご自身のリスク許容範囲で、インフレ・円安に負けない運用をする必要があります。なので、投資商品の種類、バリエーションは豊富であった方が良いのです。
私も、いままでやっていたNISA口座を閉じて、新しいNISA口座でリスタートしました。結構面倒でしたが、長期投資で一生使い続けるものなので仕方ないですね!
もちろん今年も旧NISAで非課税枠を使いますが、まずはどこの口座で投資をするのか?変更する場合は、速やかに移転することをお勧めいたします。