NISA口座が1000万を突破する見通し

NISA(少額投資非課税制度)の口座が、2015年度内に1000万を突破する見通しです。

国民のほぼ10人に1人がNISAを利用していることになります。

NISAの残高は、昨年末時点で6兆4000億円にのぼり、1年で2.2倍になりました。

中国経済の減速や原油安で今年に入って円高・株安が進んだものの、NISAを通じた投資は底堅く、下落した銀行株や配当利回りの高い大型株に人気が集まっています。

今年から非課税枠が、100万円から120万円に広がったことも、投資資金が増加した要因となっています。

しかしながら、口座保有者の半数以上は60歳以上で、今後は、証券投資になじみが薄い20~30代の若年層へ裾野を広げていく必要があります。

4月からは、未成年者を対象とした「ジュニアNISA」がスタートします。

祖父母や両親が子供の代わりにお金を出し、年80万円までの投資が非課税になります。

贈与を通じた資産の世代間移転が、期待されています。