金融庁は、2014年1~12月のNISAの活用状況について
公表しました。

 

2014年末時点で、専用口座は約825万口座、
買い付け額は約3兆円に達しました。

 

政府は、2020年までに25兆円にする計画ですので
初年度は12%の進捗率という結果でした。


 

投資資産の構成は、投資信託が約65%、
上場株式が約33%となっています。

 

年代別では、
60歳代以上の割合が約57%とシニア層がやはり多く、
30歳代が約9%、20歳代が約4%ですが、

月を追うごとにそのウェイトが増加しており、
若い世代が資産形成に取り組み始めております。

 

通常の証券口座の場合女性比率は2~3割であるのに対し、
NISA口座では約46%と、
女性が積極的に活用している様子がうかがえます。

 

また、投信を決まった時期に同額ずつ買う
「積み立て投資」をする個人も増えており、
利用者の1割強を占めています。


 

では、NISAの株式投資マネーが狙うのは、
どんな銘柄でしょうか?


 

上位に入っているのは、
配当利回りが比較的高く、
価格変動リスクの小さいメガバンク株です。


 

また、原油安による業績悪化懸念から株価が下落した商社株は、
値上がり益を期待した投資家に人気がありました。


 

一方、メーカーの中では、
成長性や収益性に期待の持てる自動車・電機関連の会社や
意外なところでは、株主優待狙いの投資も活発でした。


 

幅広い個人に投資を促す目的で創設されたNISAですが、
順調にスタートしたようです。


詳細は、金融庁のHPをご覧下さい。 www.fsa.go.jp/