21世紀の日本のノーベル賞受賞者は世界第2位
今年のノーベル賞は、大村智氏が生理学・医学賞を、梶田隆章氏が物理学賞をそれぞれ受賞されました。
ノーベル賞は1901年から始まりましたが、湯川秀樹氏が1949年に日本人として初めて受賞されました。
戦前は、人工ガンの研究の第一人者の山極勝三郎氏、北里柴三郎氏、野口英世氏、鈴木梅太郎氏らが候補に上りましたが、惜しくも受賞には至りませんでした。
湯川氏が受賞された1949年から1999年までの約半世紀での自然科学系の受賞者は5名でした。
しかしながら、2000年以降今年までの16年間で受賞者数は16名と大幅に増加しました。
これは米国の51名に次ぐ数で、3位の英国(11名)、4位のドイツ(7名)にも水をあけています。
近年、日本人のノーベル賞受賞者が多い理由について、京大名誉教授の佐藤文隆氏は「70年代以降の日本の科学のアクティビティーの高さが、現在正当に評価されている。経済発展に伴い、理論研究だけでなく実験でも世界的なレベルのことができるようになった」とおっしゃっています。
また、元東大学長の小宮山宏氏は、自身が国際的な表彰の選考に携わっている経験を踏まえ「日本人のノーベル賞候補は今やいくらでもいる」と語られています。
今後も、ノーベル賞の発表が楽しみですね。