2016年度予算案96.7兆円閣議決定
政府は、2016年度予算案を閣議決定しました。
一般会計の歳出総額は、96.7兆円と2015年度当初予算に比べ0.4%増加し、4年連続で過去最高を更新しました。
2015年度当初予算に比べ増えたのは、社会保障費が32.0兆円で1.4%増加、防衛費が5.1兆円で1.5%増加、公共事業費が6.0兆円で0.04%増加となっております。
一方減ったのは、地方交付税が15.3兆円で1.6%減少、震災復興費が3.2兆円で16.9%減少となり、その他はほぼ横ばいでした。
税収は57.6兆円と、実績ベースでバブル崩壊直後の1991年度以来25年ぶりの高水準になる見通しです。
この結果、新規国債の発行額は、34.4兆円と6.6%減少します。
国債依存度は、35.6%と前年度当初予算に比べ2.7%低下し、リーマンショックが起きた2008年度の水準にようやく改善します。
政策経費を税収でどれくらい賄えているかを示す基礎収支の赤字は、10.8兆円と2.6兆円減ります。
国と地方が抱える借金は、2016年度末に1062兆円となり、1年で21兆円増える見込みです。
政府は、1月4日召集の通常国会に提出し、3月末までの成立を目指します。