近畿の訪日客が昨年通年超え
観光庁が発表した8月の近畿2府4県の外国人延べ宿泊者数は150万人、前年比58%増となりました。
1~8月累計は1098万人となり、2014年通年の1084万人を上回りました。
8月を府県別に見ると、大阪府が51%増の79万人、京都府が62%増の50万人でした。
その他の県は、前年比で滋賀県が2.7倍、奈良県が96%増、和歌山県が68%増、兵庫県が61%増といずれも大幅に増えました。
1~8月累計の前年比は、近畿が56%増と全国の伸び率(52%増)を上回り、このペースで増加が続くと年間で1600万人を超える可能性があります。
国・地域別では、中国が前年比2.4倍の281万人、昨年首位の台湾が36%増の186万人と大きく増えました。
また、韓国・香港・米国からの宿泊客の伸びも目立ちました。
ホテル・鉄道・百貨店・小売店などの関連産業も活況を呈しています。
6月に中国の株式市場が急落し、その悪影響が懸念されましたが、訪日客数や消費動向は予想より堅調のようです。
輸出の減速や賃金の伸び悩みで国内の個人消費の回復が遅れる中、好調なインバウンド消費が関西経済を押し上げる一因となっています。