資産運用をする場合、
受け入れられるリスクの程度は
人によって異なります。

 

これを「リスク許容度」といいます。

 


リスク許容度は、
投資の方針や目的、
運用期間、年齢、
所得や金融資産の額、
投資経験などに左右されます。



 

例えば、家計に十分な余裕があって、
収入も多い経験豊かな投資家なら
「一発狙い」のような運用も可能になります。



 

逆に、投資経験もなく
定年間近、老後資金はまだ足りていないという人では、
リスクを抑えた投資方針で臨まなければなりません。



 

投資をする際には、
自分のリスク許容度に応じた投資商品の組み合わせや
その割合を考える必要があります。



 

保有する資産の組み合わせや比率を
「ポートフォリオ」といいます。



 

一般的には、すでにリタイアした世代は、
失敗すると取り返しがつかないので、
ローリスクからミドルリスク商品を中心に
安全性を重視したポートフォリオを組むのが良いとされています。




 

逆に、若い世代であれば、
これから働いて稼げるうえ、
損失を取り返す時間もあるので、



リスクの高い商品も組み入れながら
収益性を重視する運用も可能になるのです。



 

ただし、これはあくまで一般論なので、
若い世代でも投資経験の少ない方は、
最初はローリスク商品で運用のコツをつかみ、



慣れてきたら徐々に
ミドルリスクやハイリスクの商品を
組み入れていくのもひとつの考え方です。

 


景気・為替・金利などの運用環境や
所得・金融資産額などのリスク許容度は
変化しますのでポートフォリオもそれらに
対応して見直していくことが大切です。


 

詳細は、拙著「公務員のためのお金の教科書」(翔泳社)をご覧下さい。