経常黒字が22ヶ月ぶりに縮小
財務省が発表した国際収支統計によりますと、5月の経常収支は1.8兆円の黒字でした。
円高で海外からの配当や利息が目減りしたこともあり、黒字額は前年比2%減で、22ヶ月ぶりに減少しました。
新興国経済の減速などで輸出が低調でしたが、原油安で輸入が減り、貿易収支は黒字に転換しました。
経常収支は23ヶ月連続の黒字となり、引き続き高水準を維持しましたが、2014年7月以来の減少となりました。
原油価格が上昇しつつあり円高基調が続けば、黒字が積み上がる流れが変わる可能性があります。
内訳は、第一次所得収支は1.9兆円の黒字でしたが、円高で海外からの配当などが目減りし、前年比5%減少しました。
貿易収支は、輸出が12%輸入が13%それぞれ減少し、前年の487億円の赤字から399億円の黒字に転換しました。
サービス収支は、訪日外国人の消費が大きく伸び、1174億円の黒字となりました。