生涯未婚率が過去最高

 

生涯未婚率とは、50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合のことで、45歳~49歳と50歳~54歳の未婚率を平均して計算します。

 

2015年国勢調査の結果を見てみますと、男性は22.8%、女性は13.4%で、10年前の前回調査からそれぞれ約3%上昇し、過去最高となりました。

 

この数字は、男性の約4人に1人、女性の約7人に1人に当たります。

 

生涯未婚率は、1990年代以降急上昇しており、女性の社会進出や非正規労働で結婚生活を送るのに十分な所得を得られていない人が増えたことなどが影響しています。

 

一人暮らしの世帯は1684万世帯で全世帯の33%となり、2人世帯(28%)や3人世帯(18%)を上回り、今や「標準世帯」となりつつあります。

 

また、未婚率の上昇により子供の数が減少しています。

 

15歳未満の子供の数は、65歳以上の高齢者の半分以下で、人口に占める割合は12.7%と過去最低を更新しました。

 

先進7カ国の子供の比率は、米国が19%、フランスが18.5%、ドイツが12.9%で、日本が最低となっています。

 

経済成長には労働力の確保が欠かせず、女性や高齢者のさらなる活用など働く人の裾野を広げる取り組みをより一層強化する必要があります。