2019年は5年に一度の年金財務検証の年です。
夏には、発表があり、大荒れになる予想です。
ヤマシタは5年前に、
著書「公務員のためのお金の教科書」を上梓しましたが、
その時の財政検証の見通しの甘さに、戸惑いました。
経済の成長は、高度成長の時にようには期待できないので、
検証結果により、
公的年金だけでは暮らせない・・・
「どうやら、このままでは足りません・・・年金を維持するためには、
年金保険料を長く支払い、年金の受け取りは遅くもらうことに協力してください。
だって、少子化で働く人は少なくなり、高齢者は増え続けるから。」
とあの時説明していたら・・・と思う訳です。
2019年5月に入って金融庁が
「高齢社会における資産形成・管理」
報告書(案)」という
レポートを提出、新聞社が報道。
2019年6月3日 ニュースでも報道されました。
それについて、SNSでは
年金は100年持つという報告だったのに、
いまさら、株を買え、年金は自助努力でとは
何事か?ということで炎上しているらしいです。
ともかく、国に文句を言っても仕方がないので、
もし、将来に不安のある方は、自衛対策ををはじめましょう。
退職金がいくらもらえるか?知ることからはじめよう!
皆様お勤めの会社の
退職年齢 ○歳
退職金 ○○○○万円
だいたい
いくらもらえるか?ご存知でしょうか?
マイホームを購入するときのご相談で
ライフプラン・生涯収支の表を作成しますが、
いくらいか?わからないという方が多く
驚いています。
まずは、会社に問い合わせて、
退職金制度の確認
いくらぐらいか?モデルケース
すでに、退職した人にヒアリング
これぐらいは、カンタンにできますので
確認しましょう。
退職金の受取金額は毎年減少している!
雇用の流動化が進み、終身雇用も崩壊
生涯1社で退職する人が減少するため
退職金は、平均で1,700 万円~2,000 万
程度となっており、
ピーク時から約3~4割程度減少しています。
※グラフ参照
1700万円~2000万円でもあればよい方で、
自営業、フリーランスの方は
最初からゼロ、
意識して備えないと
いつまでたっても ゼロで、
働けなくなったら事を考えると
どうするつもりなのか?
老後の備えをまったく気にしていない方に
出会うと、本当に心配になります。
金融庁の5月24日のレポートに愕然
5月24日に発表されたレポートが
かなり話題となりましたが、
その中で
<引用>
退職金の給付額を把握した時期について、
約3割が「退職金を受け取るまで知らなかった」、
約2割が「定年退職半年以内」と回答して
いる。(引用ここまで)
若い方だけでなく、
退職間際となっても、
退職金を受け取る人の
5割が退職金額を把握していなかったということですね
年金不安といいながら、足元、現実を
確認しないで、
なんとかなるといった
楽観主義者の多さに困惑しています。
自分の老後は自分で作る
何度もいいますが、
年金だけでは、生活できません。
正確には、日本では
「健康で文化的な最低限度の生活」を営むための
最後のセイフティーネット
生活保護という制度がありますから、
生活できたとしても、
想定外の「暮しぶり」かもしれません。
人生の最後のほう、年老いて、働くという可能性がない年代での
想定外の暮らしは、悲しいです。
今と同様に質を落とさないように
ゆったりと暮らしたい場合は、
最低、退職金はいくらぐらいあり、
老後までにいくらお金を貯めるか?
マネー計画を立て、実行する必要があります。