出生数が5年ぶりに増加
厚生労働省が発表した人口動態統計の年間推計によりますと、2015年に国内で生まれた日本人の赤ちゃんは、前年を4千人上回る100万8千人で、5年ぶりに増加に転じました。
30代の出産数が前年より増えており、雇用状況の改善に加え保育所の整備などの子育て支援策が影響している可能性があります。
一方、死亡数は130万2千人と戦後最多を更新しており、人口減少は続いています。
出生数が死亡数を下回る「自然減」は29万4千人で、前年を2万5千人上回り減少幅は過去最大となりました。
自然減は、9年連続となっています。
また、総務省が発表した人口推計によりますと2016年1月1日時点で20歳の新成人は121万人で、前年より5万人減少しました。
新成人は、前年に21年ぶりに増加しましたが、再び減少に転じました。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によりますと、新成人の数は2025年には110万人を下回ると見込んでいます。