倒産件数が25年ぶりの低水準
東京商工リサーチが発表した2015年度の企業倒産状況によりますと、倒産件数は前年比9%減の8684件でした。
9000件割れは、1990年度(7157件)以来25年ぶりの水準でした。
金融機関の返済猶予や資源安などが影響しているようです。
負債総額は9%増の2兆358億円で、7年ぶりに前年を上回りました。
負債が100億円以上の倒産が16件と、前年の9件から大幅に増えたほか、負債が1000億円を超える倒産もMARU(旧AIJ投資顧問)と第一中央汽船の2件がありました。
業種別では、全10業種中9業種で倒産が減りました。
全体の2割を占める建設業は10%減と7年連続で減少しました。
MARUの大型倒産で、金融・保険業は29%増えました。
また、中国の景気減速に伴う倒産は120件と2倍に増えました。
一方、円安関連の倒産は145件と4割減りました。