2015年1~6月の世界の新車販売は、
中国や南米、ロシアなどの失速が鮮明になるなか、
10年ぶりの高水準となった米国の好調が際立ちました。
主要国・地域の状況は、次の通りです。
・米国 852万台、前年比4%増
利益率が高い高級車や大型車が好調
14年ぶりに1700万台超えとなるとの見方が有力
・日本 267万台、前年比11%減
昨年の消費増税に加え、全体の4割近くを占める軽自動車の増税が影響
一方、輸入車は健闘
・中国 1185万台、前年比1%増
世界販売の4分の1を占める最大市場
景気減速と株安で消費者心理冷え込む
単月ベースでは3か月連続のマイナス
・欧州 692万台、前年比8%増
ドイツ・英国が堅調
イタリア・スペインなど南欧が復調
・ブラジル 131万台、前年比21%減
景気減速が影響
2012~2014年の自動車減税の反動
好調な米国での最大の不安要素は、金融政策の動向です。
米国連邦準備理事会(FRB)は、年内の利上げを模索していますが、利上げの幅によっては好調な新車販売に水を差す懸念もあります。