資産運用のメリットを理解するために
ぜひ知っておきたいのは、
利息の付き方である
「単利」と「複利」の違いです。
長期にわたる運用をする場合、
単利と複利では最終的な結果に
大きな差が出てくるからです。
単利とは、
当初預け入れた元本に対してのみ
利息が付く計算方法です。
例えば、
1000万円を年利5%で
単利運用した場合、
毎年の利息は50万円で一定です。
一方、複利は、
運用期間中に発生する利息を
元本にプラスしながら利息を計算する方法です。
1000万円を年利5%で複利運用した場合、
利息は1年目が50万円で同じですが、
2年目は当初元本(1000万円)に
利息(50万円)を加えた
新しい元本(1050万円)で計算するため、53万円となります。
利息が利息を生んでいくため、
単利に比べて有利で、
運用を長く続けるほどその差は広がります。
単利と複利では、上記の場合、
運用期間が3年だと8万円、20年続けると
653万円もの差が付きます。
これを「複利効果」と呼びます。
この効果は、
運用期間が長期になればなるほど大きくなります。
資産運用は、複利効果を活用しながら、
時間を味方に付けて長く継続することが重要です。
詳細は、拙著「公務員のためのお金の教科書」(翔泳社)をご覧下さい。