皆様、貯蓄型保険についてどの様なイメージをお持ちですか

手数料が多い・利回りが低い等、あまり良くないイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。そもそも貯蓄型保険とはどの様なもので、どの様に利用したら良いのでしょうか?

貯蓄型保険って?

貯蓄型と呼ばれる生命保険・介護・三大疾病・医療保険などは毎月の保険料が掛捨てでなく積み立てられていきます。

万が一のことがあった場合、三大疾病や介護などに保険金を受け取ることができる点は他の保険と変わりませんが、一般的に解約時や満期時にそれぞれ解約払戻金や満期保険金としてお金が戻ってきます。

貯蓄型保険の種類と保険内容

死亡保険(終身保険)

自分が死亡したときに死亡保険金を受け取ることができる保険です。
一生涯保障が続くため、終身保険とも呼ばれます。

やむを得ない事情や資金の必要性がある場合、途中で解約することが可能です。その場合、払い込みの期間等にもよりますが解約時に支払った保険料の大半が解約払戻金として戻ってくるのが貯蓄型の死亡保険の特徴です。

一般的に終身保険はかけ捨てと呼ばれる定期保険より保険料が高めです。
定期保険は、期間限定で必要な保障を得るため、保険料を払い込むもので保障は一生涯ではありません。

介護保険

ある所定の介護状態になったときに保険金として介護一時金を受け取ることができる保険です。
毎年、年金のように介護年金を受け取ることができるタイプもあります。

介護保険で貯蓄性のあるものは、将来、介護状態にならなかった場合、解約をして解約払戻金を受け取るという方法があります。

学資保険

将来の子どもの学費に備える保険です。
契約時に支払開始年齢を設定し、子どもの大学入学前に受け取ることができるものが一般的ですが、親(契約者)に万が一のことがあった場合は、以後の保険料の払い込みが免除となり、満期時に満期保険金を受け取ることができるものもあります。

もともと学費のためという目的があるため、保険そのものが貯蓄のようなものですが、契約者(親)に万が一のことが起きたときに、子供の学費が困らないよう生命保険金で用意できることで安心感があります。

4.養老・介護保険

保険料を支払っている期間は、介護や三大疾病になると、約束された保険金がもらえる。何もならなかった場合で、満期(保険期間満了)が来た場合、支払った保険料の一部を保険会社が株や債券などで運用した残高が満期金として支払われる。(変額保険)

貯蓄型に加入する目的とは?

貯蓄型の生命保険に加入する主な目的と、必要なケースをみていきましょう。

死亡時と資金の備えを兼ねるケース

自分に万が一のことがあったときと、将来、状況が変わり資金が必要になったときの2つの目的を同時に兼ね備えるケースです。

子どもの教育資金に備えるケース

子どもの教育資金に備え、積み立てていくことで大学進学などの大きな費用に備えるケースです。
子どもが生まれたタイミングで貯蓄型の終身保険に加入し、必要なときに解約して解約払戻金を受け取り、教育資金に充てる方法があります。

自分の老後資金に備えるケース

自分の老後の生活のために備えるケースです。
介護保険に加入をすることや、貯蓄型の終身保険に加入し、老後資金が必要なタイミングで解約し、年金や介護年金で受け取る方法があります。

貯蓄型に加入する際に気をつけるポイント

掛け捨て保険よりも保険料が高め

貯蓄型保険は、貯蓄性がある分、掛け捨て型保険よりも保険料が高くなります。
保障が充実するからといって、あまり高すぎる保険料では支払い続けることができず、保険金を受け取るなど保障を得る前に解約をすることになる可能性がありますので、
家計にあった掛け金であることが重要です。

早期解約すると払込保険料の総額よりも少なくなる可能性がある

貯蓄型保険は、途中で解約した場合でも解約返還金が受け取れますが、早期解約をすると払込保険料の総額よりも少なくなる可能性があります。
契約する際には、解約返還金が支払った保険料を上回るのがどのタイミングなのかを確認しておきましょう。

また、外貨建ての保険は、為替の変動リスクなどの理由によって払込保険料の総額よりも少なくなる可能性もあります。(多くなる可能性もありますが)

為替リスクを避けるために、外貨で受け取ることもできますので、家計の中で、妥当な掛け金を心がけましょう。

お金を自由に引き出せない

貯蓄型保険は、保障を確保しながら資産形成ができるタイプの保険ですが、基本的に貯金ではありませんので、貯金のように好きなタイミングでお金を引き出せるというわけではありません。
保険によっては、緊急避難的に、自分のお金を自分に貸し付ける(契約者貸し付け制度)がありますが、注意が必要です。

貯蓄保険は、どうのように利用すべき?

単純に、お金を増やしたいという方には投資がオススメですし、「確実に貯めておかないといけないお金」が必要なのであれば、銀行預金へ預けたほうがすぐに引き出せるメリットがあります。
貯蓄型保険は投資ではないので、生命保険や医療、三大疾病などの保障を得ながら、支払う保険料も掛け捨てでなく、貯めていきたいという方に向いています。

保険は長期に支払うものですから、いくら保険料が安い掛け捨ての保険でも、そのトータルコスト(保険料総額)はバカになりません。

お金があれば、保険はいらないと思いますが、
年齢が若いと、貯蓄高もまだ少なく、重い病気や万が一の場合に本当に困りますので、保険の必要性は高くなります。

ご自分に合った保険のかけ方はライフプランとマネー計画に左右されます。

お金の貯め方にはいろいろありますが、保険にしかできないことは保険で、支払うコストと保障効果のバランスで、掛け捨ての保険や貯蓄の保険など、ご自分にあった保険を選択するとよいでしょう。