全国で水道料金の値上げに踏み切る自治体が相次いでいます。
上げ幅が1割を超えている例が目立ち、
北海道美唄市のように3割上げる地域もあります。
値上げをする自治体は、全国に広がっています。
宮城県栗原市が約14%、
静岡県東伊豆町が約25%、
香川県丸亀市が約10%
それぞれ4月より引き上げました。
また、山口県柳井市は10月より
約11%引き上げる予定です。
値上げの背景は、人口減少や節水による需要の低迷に加え、
老朽化した設備の更新負担が重く、
水道事業の採算が悪化しているためです。
日本水道協会によりますと、
2014年4月時点の家庭向けの水道料金の
全国平均(20立方メートル使った場合)は
月額3196円で、過去20年間で最高になりました。
新日本監査法人などは、
1242の自治体(広域事業体を含む)のうち、
98%にあたる1221団体が
40年度までに引き上げが必要との試算をまとめました。
約半数の604団体では、
3割以上引き上げないと維持できないという状況です。
採算が悪化する中、
経営の効率化に向けて水道事業の統合や広域化を
目指す動きもありますが、
それらでコストアップすべてをカバーすることは容易ではなく、
今後も値上げが相次ぐ可能性が大きいと予測されています。
水道代の削減は、なかなか結果がでにくいところ。
毎月必要な水道代のコストアップは
長期的には家計をじわじわと
追い詰めていきます。
ムダを省くという家計のテーマの中で、
水道代についても、
節約をしていく必要があります。