昨年度の外国人の日本株売り越しは5兆円超
東京証券取引所が発表した投資主体別売買動向によりますと、2015年度に外国人投資家が日本株を売り越した金額は、5兆1025億円でした。
売り越しは7年ぶりで、売り越し額はブラックマンデー暴落のあった1987年度(6兆2121億円)以来の規模に膨らみました。
外国人投資家は日本株売買で約7割のシェアを持ち、2012年11月に始まった「アベノミクス相場」で買い越し基調を続けてきました。
それが昨夏以降の原油安で産油国の投資マネーが売りに転じ、さらに中国経済の低迷や円高などで業績悪化懸念のある日本株を手放す動きが年度後半から広がりました。
結果、昨年度の日経平均株価は13%下落しました。
一方、国内勢では個人投資家は約2兆円売り越しましたが、事業法人の買い越し額が自社株買いを活発に行ったこともあり過去最高の3兆円を超え、年金が顧客の信託銀行も約3兆円を買い越しました。