保険料の払い方どうしたらいい?
終身払いVS有期払い
保険の必要な期間が定期保険で
60歳までとか10年間のみなど、
最初から決まっている場合は
悩む必要はないのですが、
医療保険で終身保障の場合、
保険料の支払い方法で頭を悩ませることがあります。
たとえば、
終身医療保険でA社の場合、
30歳男性・入院給付日額5,000円 手術10万円 先進医療特約1000万円
保険料の支払い方法は
終身払い・・・保障は生きている限りずっと続き、その間ずっと保険料を払い続けるというもの
保険料は、更新なしで(値上がりなし)
毎月2141円
有期払い・・・保障は生きている限りずっと続くが、
保険料の支払いは、60歳~75歳までにするなどある一定年齢で終了。
当初の定められた保険料払い込み年齢経過後は、保険料を支払わなくてもよい。
保険料は更新なしで(保険料払い込み年齢65歳)
毎月1750円
おおまかに2つの支払い方法がありますが、
みなさん何を理由に選択されているでしょうか?
<終身払いを選択する理由>
「なにより保険料が一番安いから」を
理由にしている方がほとんどです。
とにかく、今の経済状態を改善すべく
「保険の見直し」をしたのだから
安いのが一番!ということですね。
終身払いと有期払いの保険料の差額は
391円・・・たいしたことはないのでは?
と驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、
それは30歳という年齢の見積もりであって、
45歳になりますと終身払いでは2,850円に対し、
65歳払込み終了場合は、4,294円
その差額は1,444円です。
保険はこれだけでなく、ほかにも加入されている場合、
限られた予算の枠内で納めようとしますと、
終身払いの2,850円になってしまうというのが現実のようです。
<有期払いを選択する理由>
老後の公的年金がもらえる、
もらえないで心配なのに、
保険まで終身払いで払い続けるのは、気が重い・・・
だからなるべく老後負担をなくしたいので、
65歳までには払い終えたい。
というご意見が圧倒的です。
この傾向は保険料が安い
20歳~30歳代の方に集中しています。
また同じ年代のご夫婦でも、
男性は女性より平均寿命が長いため、
ご主人様は終身払いですが、
奥様は60歳~65歳までの
有期払いにされるというケースもあります。
<それぞれのデメリット>
終身払いというのは、
保障が一生涯続き、それに伴いずっと保険料を
「支払い続ける」ということ。
それではと、ソロバンをはじいて、
何歳まで生きたらいくら払うとか
計算する方もいらっしゃいます。
「長生きすれば、
有期払いよりもたくさん支払うことになりますよね?
長生きすれば損じゃないですか?」
たしかにそのとおりです。
終身払いは生きているかぎりずっと支払うというのがルール。
ただし何歳まで生きるかな~と考えても結論はでません(笑)
有期払いは、逆に
「長生きしなければ、損じゃないですか?
終身保障でせっかく退職までに
保険料の払い込みを終えているのに、
それまでに亡くなってしまったら、
払いすぎた保険料はどうなるの?」
たしかにそのとおりです。
払いすぎた保険料の返還はありません。
このように、
終身払いにも有期払いにもデメリットがあります。
では、どうしたらいいのでしょうか?
まず、「優先順位」を
毎月の保険料重視で選択してください。
予算をオーバーするようでしたら、
無理をして、頑張って
有期払いにする必要はありません。
確かに老後までに
保険料の支払いが終了していることは
魅力的かもしれません。
ただその前に、
今日、明日、今の生活も大事です。
無理は禁物!
次に、まだ金銭的に余裕があり、
20歳~30歳代の方は
終身払いと有期払いの保険料の差額は
わずかのため、有期払いを検討してみてください。
ただし40歳代でも、
独身の場合は、多少、保険料が
高くなったとしても、
有期払いをおすすめしています。
というのも、高齢・一人暮らしで、
病気で入院した場合、
保険料の支払い管理ができなくなってしまい、
保険料の未払いを
解決できないまま、
気が付いたら
「失効」になってしまったというようなこと
が起こり得るからです。
せっかく若いときに、加入していた保険が、
肝心の時に役立たないのは避けたいものです。
これは、保険料の損得計算以前の問題で
、実際に起こり得ることですので、気をつけましょう。