年金をあてにした将来設計は危険
8月27日、厚生労働省より5年に1度の
「公的年金制度の財政検証」結果が発表されました。
公的年金は1961年にスタートしました。
当時は退職年齢55歳
平均寿命男性67.74歳 女性72.92歳
(昭和40年厚生労働省データ)
55歳で退職してから老後の期間が13年~18年
リタイア期間は20年もないのです。
いまは、人生100年時代
平均寿命はさらに更新
いまや2人に1人は90歳まで生きると
いわれています。
年金制度が作られた時から58年・・・
もはやこんなに日本人は長生き!
リアタア期間は18年から30年以上に!!
これは国としても想定外
公的年金制度に期待は持てません。
2019年、厚生労働省 年金の財務検証結果
厚生労働省発表の財務検証結果では、
今後の日本が
高成長~マイナス成長のケースを予想
国は経済成長率0%であったとしても
所得代替率は44.5%
(所得代替率とは、現役世代の平均手取りに占める年金額の割合)
年金は、世代間扶養なので、経済状況は低成長であったとしても
現役世代の年収の44.5%は年金を支払うという予想を立てています。
いまの現状で置き換えますと、
現役世代の手取り357000円に対し年金は220000円
(サラリーマンと専業主婦、夫婦2人の場合)
これが給付水準44.5%に置き換えましたら
現役世代の手取り357,000円に対し年金は159,000円
約3割減ですね。
2000万円老後資金が足りないは3240万円足りない問題へ
最低でも夫婦2人で25万円必要ですから、
25万円-15万9千円=約9万円
9万円を毎月預金から取り崩す計算です。
9万円×12カ月×(100歳-70歳)=3240万円
2000万円足りない問題が、3240万円足りない
ということになります。
高成長に焦点をあてて、ライフプランを考えるのは
現実的でないため、せめて0成長で予想しました。
楽観的に考えるよりも、もしもの場合でも安心、安全に
暮らしていける道を軸にアドバイスするのが、
ファイナンシャルプランナーの役目です。