厚生労働省がまとめた2015年の国民生活基礎調査によりますと、
18歳未満の子供がいる母親のうち、仕事をしている人の割合は68%という結果でした。
前年より2%増加し、統計を取り始めた2004年以降で最高となりました。
共働き世帯の増加や女性の就労継続に向けた支援が寄与しています。
仕事に就いている割合は、子供の年齢が上がるにつれて上昇する傾向があります。
子供が0歳の時は4割未満ですが、15~17歳では8割近くになっています。
ただし、正社員として働く母親は2割前後と少なく、子育てが一段落したあと、正社員の職を得るのに苦労している状況です。
日本では、いったん女性が家庭に入って退職してしまうと
正社員につくことが、難しい・・・ 就活ならぬ、主婦活。
小さい時には、しっかり赤ちゃんのお世話をし、子育てに専念 それが落ち着いたら、
就職活動(主婦活) 専業主婦である期間が少ない方でも5~6年、
だいたい10年ぐらいです。 私も、専業主婦10年でした。
それからのスタートですから、 仕事、子育て、妻(これは適当過ぎましたね) 体力的には慢性疲労状態ですが、
心は充実感であふれています。(本当ですよ)
ゼロからのスタートははっきりいって「しんどい」です。
ですので、正社員の女性には、「右手に正社員、左手に子供、旦那」 しっかりつかんで、
両方とも、手放しちゃいけない! と話しています。
両方というのは、欲張りのように聞こえますが、
正社員・・・ご自身のライフライン、生きる上で絶対必要なもの
子供・夫・・・人間は一人では生きていけない。
愛情を注ぎ、注がれ人として 成長を遂げていくもの。
家族が自分の幸福の「核」であると思います。
特に、仕事=稼ぎは、 女性が人生90年を全うする、老後の身を守るうえで重要です。
高齢者(65歳以上)の47%は貧困(国立社会保障・人口問題研究所分析より)
いわゆる「下流老人」「貧困女性」が半数を占めるという目をそむけたくなるよ うな現実があります。
同じ高齢者(65歳以上)でも男性は28.7%です。
女性は子育て、介護などで、家庭と仕事の両立を図るため
正社員ではなく派遣やパートで、「つなぎ働き」でやりくりをします。
なので、給料の伸びや退職金もなく、男性との生涯賃金に差がでてきます。
専業主婦10年から、もがきながら、「ファイナンシァル・プランナー」の道を 手探りで、
歩んでまいりましたが、 働く若い女性が結婚して、
あっさりその正社員の座を捨ててしまうを目の当た りにして、非常に残念に思います。
大変だと思うけれど、正社員の道を最後まで全うしてほしいと思う一方で、
女性だけに、子育てや介護の負担が重くのしかかる世の中では、やむ得ないと いう憤りもあり、
微力ながら、女性の働き方について、機会があれば、お話さ せていただいております。 😆