どこがよくてどこがダメということは、
一概にいえません。
A社は終身保険に強いとか、
B社は収入保障保険が非常に割安、
などというように、
各社が看板となる「エース商品」を持っているからです。
しかも、保険会社は
常に激しい競争にさらされているので、
今はC社が一番お得でも、
5年後には変わっているかもしれません。
こうした点を考慮しても、
やはりセット商品ではなく、
「個別に検討するべき」でしょう。
そのためにも、
複数の保険会社の見積りを依頼し、
比較したうえで加入しましょう。
また、今ある保険を解約して、
新しい保険に入る際には、
必ず新しい保険に加入できたことを確認してから、
解約するようにしてください。
告知や健康診断などで、
新規加入を断られる可能性もあるので、
先に現状の保険をやめてしまうと、
無保険の状態になるおそれがあるからです。
話は変わりますが、
日本経済新聞によりますと、
「生命保険各社は、
貯蓄性の保険として
人気がある一時払い終身保険の保険料を、
今夏にも4~7%上げる検討に入った。」そうです。
(もうすでに、7月で販売停止を決めている、
保険料を値上げしてしまった保険会社もあります。)
国債の利回りが急低下したため、
保険会社が十分な運用利回りを
確保できなくなったためです。
一時払い終身保険とは、
契約時に保険料をまとめて払い込み、
保障が一生涯続く保険で、
契約から数年たつと、
解約しても払い込んだ保険料を
上回る返戻金が得られる商品です。
貯蓄目的で加入する人も多く、
2014年末の保有契約件数は
3080万件と、
個人保険の2割を占める人気商品でした。
一時払いの保険料が
500万円の場合、
値上げが検討されている4~7%は、
金額で20万円~35万円になります。
この一時払い終身に限らず、
月払いの終身保険も、
ある保険会社では
値上げをするアナウンスがあり、
低金利の影響が、貯蓄性の保険にも
及んでいます。