予算の前倒し執行
安倍首相は、2016年度予算について景気テコ入れのための前倒し執行を指示しました。
対象事業は公共事業など12兆1000億円分で、4月から9月末までの半年間で、その8割に当たる約10兆円規模の前倒し執行を目標に掲げました。
2016年度予算の一般会計の総額は、過去最高の96兆7218億円で、前倒し執行の対象とするのは、前倒し契約ができる公共事業関連予算が中心となります。
道路・港湾整備や農業農村整備、復興関連事業なども含まれます。
政府は、予算の執行を早めると10月以降に回す予算が減るため、前倒し執行と並行し補正予算案など新たな経済対策の検討も本格化させます。
経済対策は、5月にまとめる「ニッポン一億総活躍プラン」のうち、緊急性の高い消費喚起策や少子化対策などが柱となる見込みです。
これらの対策を切れ目なく打ち出して、景気を下支えする予定です。