マイナス金利の影響が、生保会社の主力商品である一時払い終身保険にもいよいよ及んできました。
一時払い終身保険とは、一生涯にわたって死亡保障する終身保険のうち、保険料を一括して納める商品です。
相続税の増税に伴う節税対策や退職金などまとまったお金を貯蓄目的で加入する人が増え、販売は好調に推移しています。(平均保険金額は約500万円です。)
生保会社が契約者に約束する予定利率は、国債利回りをもとに金融庁が年4回改定する標準利率を参考に決定します。
マイナス金利により国債の利回りが低下したため、標準利率が下がります。
生保会社は保険金支払いに備えた準備金を積み増す必要が出てくるため、新規契約の保険料上げを検討しています。
保険料が上がっても運用商品としての妙味が低下するだけですが、今回は販売停止も考慮する必要があります。
「株はハイリスクだけれども、定期預金ではローリターン」とおっしゃる方には、死亡保障がついてある程度のリターンも見込める一時払い終身保険をおすすめしています。
一時払い終身保険を検討されている方は、保険料上げや販売停止の前にご決断されてはいかがでしょうか。
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