すっかり秋めいてまいりました。運動会のシーズンです。
皆様もこの週末はイベントで大忙しでしょうか?

さて、今日のテーマは、「みんな変動金利を提案されますが、本当にいいの?」です。




最近、たて続けに、クライアント様より、
「みんな変動金利を提案されますが、本当にいいの?」
というご相談がありました。

なかには、住宅資金計画をきちんと練り、
住宅ローンのそれぞれのメリット、デメリットを勉強され
ローンについての知識を十分深めたその上で、


無理のない購入予算を算出し自信をもって、
マイホーム探しへ送り出した方でさえも、

「銀行も不動産屋さんもみんな(?)
変動金利がおすすめです!」
と自信たっぷりに、薦められるのですが
本当でしょうか?
と不安になって電話がかかってきます。

「え~・・・」
としばらくこちらが、絶句です。

私はけして「変動金利、なんでも反対!」
ではありません。


ですが、たとえばどうでしょう?35年返済で3500万円を借りるとして、

A 10年間1.06%、11年目から35年間 2.06%と金利が確定しているもの
10年間 毎月99,781円 11年目以降 毎月112,085円

B 今、変動金利0.975%ですが、いつかわかりませんが、将来上昇する可能性があります。
当面の毎月返済金額は、98,392円 

AとB、どちらが魅力的でしょうか?


当面返済金額が小さいのは、Bですが、
AとBの金利差は、たった0.085%ですね!(毎月の支払はAの方が1389円高い)

この0.085%のために、Bを選択するのは、
いかがなものでしょうか?

変動金利(店頭金利でそれよりマイナス1.5%優遇される前の金利)
の過去3年間の動きですが、


2010年9月   2.475%
2009年1月   2.675% 
2008年11月   2.875%
2007年9月   2.625%

このぶれ幅は0.2%~0.4% 
変動金利は、たった3年間でも
動いていないようで動いているのです。

今AとBの差は、0.085%です。
こうなると、Bの変動金利が、あっという間に
Aの1.06%を追い抜くことの可能性が大である
と想像するのは、私だけでしょうか?


ちなみに、Aの住宅ローンは、フラット35S です。
この住宅ローンを知らない方はこちらをご参考にくださいね。